喪主は原則として跡取り(遺産継承者)または、祭祀継承者がなります。 祭祀継承者とは、故人の遺骨を仏壇やお墓で管理しお参りする人です。墓は分割できませんので、一人に割り当てられます。古来よりこれを行って来たのは長男でした。ただし現在では、伴侶に当る人がなる場合も増えてきているようです。
喪主は、故人となった人を今後お祭りする立場にある人がなりますが、親族を代表される方がなることもあります。義母の家系で喪主になる方がいないのであれば、奥様が喪主となります。ただし葬儀にご主人の会社関係の方が大勢みえるような状況であれば、ご主人が喪主になっても差し支えないでしょう。
病院に遺体を届ける前に、葬儀を行うことはできます。特別な葬儀方法を考える必要はありません。普通は葬儀後に遺体を火葬場に運びますが、献体の場合には大学病院に送られることになります。
葬儀は法律で既定しているものではありません。したがって身寄りのない人などは、事情によっては遺体をそのまま火葬するケースもあります。
また生活保護を受けている人は葬祭費用がその地方自治体から出ることもあります。そうした場合、地域の民生委員の方が中心となって手続きをします。
遺影写真が鮮明かどうかは、元の写真の良し悪しが関係しています。 葬儀の場面では、すぐに良い写真が見つからず、集合写真やスナップ写真といったものから引き伸ばすため、どうしてもぼやけたような荒い写真になってしまいます。
成人式や長寿の祝いなどで写真店で撮影したようなものですと、顔も大きく写っていますし、写真自体がしっかりしています。そのようなものならば、引き伸ばしてもきれいです。鮮明な遺影写真をご希望ならば、良い写真を用意する必要があるでしょう。
手書きでもかまいません。会葬礼状は印刷されているのが一般的ですが、本来は手書きのものでした。そこで手書きでもかまいません。
当社では、インターネットで消費者相談にのっています。葬儀を生前に準備するものに、生前設計と生前契約があります。生前設計はあらかじめ、自分のしたい葬儀を遺言に記入しておくもので、伴侶あるいは跡取りになる方にお願いしておくものです。生前契約は、生前に業者と葬儀契約しておくものです。
献体を取りやめることは可能です。実際に亡くなられたあと、こちらから大学に連絡しなければ、遺体を引取りに来ません。献体に反対する親族が、遺体を引き渡すことに反対し実際に献体が行われないこともあります。
葬儀会館で行うことも可能です。費用としては、会場費、祭壇、生花、棺、霊柩車料金のほか、火葬料、その期間中の飲食費が考えられます。また、宗教葬ならば、僧侶に支払うお礼がかかります。
人が亡くなられたあとにしなければならないことは、まず死亡診断書をそえて役所に死亡届けをします。そこで火葬許可証を受取り、火葬場の予約をします。(火葬は死後24時間経過したあとで行います)そのあと、葬儀式場の手配と祭壇の設置などの準備をします。こうした作業はすべて当社で代行致します。 寺院に読経を依頼する場合には、寺院の都合を聞いて決めます。いずれにいたしましても、どのような葬儀を行うかを専門家と打ち合わせる必要があります。
現在では土葬を実施するための墓地の確保が難しくなっています。東京都など都市部では埋葬する場所はないでしょう。日本全国の土葬率は2000年の統計によると1.6%です。全国1位は奈良の23.7%。続いて広島(10.7%)、宮城(6.8%)です。
身内だけで葬儀をされるということですが、最近ではそうした風潮が一部で見られるようになりました。しかし、実際には周りの反対があることも考えられますので、本人の自筆の「葬儀についてのお願い書」というものを書かれておいたほうが説得できるでしょう。
また、会社に死亡を知らせる場合には、身内だけで葬儀を行うことも一緒に知らせる必要があります。近隣に死亡通知する場合にもその旨を明記したり、自宅の前にはその旨書いておく必要があります。あるいは葬儀後に死亡通知をするという方法もあります。
仏式の場合でも、本名で葬儀を行うことは出来ます。特に旦那寺が郷里にある場合、葬儀のあとあらためて郷里で戒名をつけてもらうことがあります。
葬儀を密葬で行うことは可能です。ただし死亡を知らせる時期ですが、密葬に参加していただきたい方には、それ以前の連絡が必要ですし、死亡をお知らせするだけでしたら、密葬後でもいいでしょう。ただし、密葬を知らせる場合、家族だけで行うなら、「家族だけで行う」と明記する必要があります。
急ぎの場合、電話を使用します。会社の総務に連絡し、 「私は以前そちらでお世話になった○○の家族のものですが、このたび○○が死亡しましたので、ご連絡いたします。」と前置きを述べ、死亡日、通夜、葬儀の場所、日時などを伝えればよいでしょう。ファックスでも伝えたい内容は同じです。
実際に遺体を搬送している途中に、検問や事故にあった場合、死亡診断書があればその遺体が事件にかかわるものでないという証明になりますので、携帯している方がよいといえるでしょう。
火葬の後で葬儀を行うことは可能です。現地の火葬場に火葬許可申請書を提出して火葬を行います。火葬にしたあと遺骨をもって、あらためて家族のいる土地で葬儀をすることになります。
お通夜の指定時間外にお悔やみにうかがって失礼ということはありません。 ただ、訪問がご迷惑にならないようにする必要はあるでしょう。手短にお悔やみを述べる程度ならば失礼ということはないかと思います。
夫の代理で妻が葬儀に出席する場合、受付での記帳は夫の名前とします。ただし夫の名前のあと「内」と書いて代理であることを示しておきます。
社葬などをする場合、お手伝いをする人の中に「記録係」という役割があります。
これは式場内外の写真やビデオの撮影、録音や編集をする係です。社葬では、記録として残す公式的な写真と、準備状況など参考資料とするものがあります。
悲しみの中で不謹慎ではなかったか、とご心配のようですが、喪主の許可を得て撮影していることもありますので問題はないと思われます。写真ができあがりましたら遺族の方々にお見せして、故人の思い出話をしたり、遺族の葬儀の労をねぎらってさしあげてはいかがでしょうか。
喪中のときに、他家の葬儀に参列してもかまいません。
喪中でのタブーは、主にめでたい事柄、あるいは神社にお参りができないなどがある程度です。それは神道では死を汚れとする考えがあるからでしょう。
故人の妻の場合の肩書きは「妻」となります。喪主のとなりに「妻 姓名」を記します。
例:
喪主 佐藤一郎
妻 花子
ファックスなどで死亡通知を行う場合には、葬儀の日程も一緒に掲載すると、2度通知しなくてすみます。以下は例です。
弊社社長○○儀 兼ねて病気療養中のところ○月○日逝去いたしました。ここに生前のご厚誼を深謝し慎んでご通知申し上げます
なお葬儀ならびに告別式は社葬をもって左記のように執り行います
一、日時 葬儀 午後一時
告別式 午後2時
場所 ○○寺(住所)
住所
会社名 ○○
葬儀委員長 ○○
喪主 ○○
親戚一同
以上のような形式が多く、これは新聞での案内の形式とほぼ同じです。
香典の額は、喪主や故人との関係によって小額のことも多々あります。しかし香典のお返しを断わる文章をつけられた例は余りみたことはありません。特に断る必要はないでしょう。
供物としては生花、果物、菓子などを持参します。神道であってもお花をお供えしてかまいません。
スピーチは葬儀の弔辞にあたります。
まず「謹んで○○さんの御霊前に申し上げます」
「ここに○○さんの御別れ会が行われるにあたり、御霊前に申し上げます」
といった呼びかけの言葉で始めます。
構成としては
1.故人の死に対する驚きと悲しみ。
2.故人の簡単な経歴と自分との関係。
3.故人の功績や人間的長所を賛える。
4.これまでの友情に感謝。
5.鎮魂の言葉「では、お別れします。安らかに眠ってください。」
で結びます。
葬儀への参列は、喪家とあなたやあなたの家のお付き合いの程度で決めるのがよいでしょう。義理の祖父ということですので、あなたが出席しなければならないということはありませんが、ご主人の代理であれば出席する必要があります。 ご主人またはご親戚の方に尋ねられるのがよろしいかと思われます。香典の目安としては祖父母の場合1万円包まれる方が多いようです。
密葬とは身内だけで集まって行う葬儀をいいます。その後あらためて遺骨で本葬を行うことがあります。従って一般の会葬者は本葬に出席するのが正式でしょう。
お盆であるかどうかにかかわらず、葬儀は行うことができます。葬儀は地域によって友引に行わない(火葬場が休みという理由も含め)ということはあります。ただ、お盆は寺院が忙しく都合がつかないということもあり、葬儀がお盆明けになることもないとはいえません。 遺体の保存については、保冷機能をもつ遺体安置施設があります。自宅で安置する場合には、棺の中にドライアイスを入れるなどして保冷しています。
焼香順位は家や地域により異なります。また、誰が亡くなられたかによっても異なります。以下に焼香順位の一例をご紹介します。
1.喪主
2.故人の配偶者
3.喪主の配偶者
4.姓の変わらない子ども
5.姓の変わった子ども
6.故人の父母
7.故人の配偶者の父母
8.故人の孫
9.故人の兄弟姉妹
10.故人の配偶者の兄弟姉妹
11.故人の伯父・伯母
12.故人の配偶者の伯父・伯母
13.故人の甥・姪
14.故人の配偶者の甥・姪
15.会社その他の関係者
お葬式の手伝いを申し出てもかまいませんが、お手伝いはしなければならないということはありません。親戚が多い場合など、人手が十分ということもありえます。 先方がどのような状況であるかわかりませんので 「何かお手伝いできることがあったらおっしゃってください。」 「人手が必要ならばお手伝いします」などとあなたの意思を伝えればよいでしょう。
普通、密葬のあとに社葬を実施する場合に、社内に社葬をする体制を整える必要があります。社葬は行わず密葬だけを行う場合でも、密葬の規模によって会社での協力の度合いが異なってきます。そこで施主の意向を確認して、会社として何ができるかを明確にしてその内容を社員に伝えることになるでしょう。
結婚式では遠方からの招待者に交通費を渡すことはありますが、葬儀においてはそのような習慣はききません。しかし、こちらから弔辞などで特に参列をお願いした人に対して用意することは考えられるでしょう。
焼香順位を決定する方法として、次の2つが考えられます。
(1)長幼単位(生まれた順
(2)家単位(本家、分家、嫁ぎ先)
焼香順位は地域によって違うこともあり、どちらが正しいとは言いきれません。その地域の方や、葬儀社の方に確認されると間違いないでしょう。 (1)を適用すると、嫁いでいるかにかかわらず、子供の誕生順に、その家族が焼香します。 (2)を適用すると、家を代表して順位が決定しますので、姓の変わっていない子供とその家族(複数のときはその中で誕生順)、姓の変わった子供とその家族となります。姓の変わった子供の場合、単位が家ですので、その家を代表する人が先に焼香します(夫、妻の順)。
以下はその例文です。
(続柄)○○儀、○月○日、天寿をまっとういたしました。享年○歳でございました。
生前はひとかたならぬご厚情をたまわり、ここに心より御礼申し上げます。
なお、葬儀は近親者のみにて、とどこおりなく相済ませました。また、故人の遺志により、献体いたしましたことをあわせてご報告させていただきます。
まずは、略儀ながらご通知申し上げます。
日本の伝統的な喪の色は白で、現在でも白の喪服を着るところが残っています。 日本で喪服が黒になったのは、明治30年代の欧米化政策の一端です。 また、繊維業界が「黒の礼服」というスタイルを打ち出し、それを冠婚葬祭で着るようになり定着したといわれます。
「逮夜」とは葬儀や大きな儀礼の前夜の儀式のことで、通夜と同じような意味でつかわれる場合が多いようです。
精進の意味は、潔斎しひたすら宗教的生活の一途に生きることをいいます。それが民間の信者にとっては、肉類を食べない意味へと転化しました。従って忌の間や葬儀のときは精進料理をいただきますが、それがおわると終わった印として肉類を含む料理をとります。これを精進落しといいますが、地域によっては「精進あげ」とよんでいます。葬儀用語は他にも、地域によっていろいろと違った言い方をするものがあります。
六文銭は、死者が三途の川をわたるときの渡し賃であったり、死後六道輪廻するときに、それぞれの世界に入るときの費用であるという説明がされています。 これは古代中国にもあった慣習です。江戸時代には実際に六文銭を入れたようですが、現在は模造の六文銭を使用しています。
死者がまた戻ってこないように、違う道をとってわからないようにする、という迷信が伝統として伝わっているのが理由です。これは野辺送りの時からの習慣です。
「友引」「大安」というのは六曜によるもので、室町時代に日本に伝わったものです。先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順に繰りかえすもので、日の吉凶をあらわしています。
「友引」は、この日に葬儀をすると、それに友が曳かれる(一緒に誰か死ぬ)というイメージから嫌われて、その日に葬儀をしないようになりました。ただし一部の地域では友引人形を入れて、身代わりに立てて葬儀を行います。
また浄土真宗の強いところでは、「友引」は迷信であるとして反対し、この日でも葬儀を行うところがあります。ただし、火葬場も休みが必要ですので、皆さんが嫌っているこの日をお休みにしているところが多いようです。
日本では死を汚れとする考えがあり、家を建てるときには人柱が必要といわれたり、縁起をかつぐことがありますので、そのように思われることもわかります。 葬儀が行われる地域でそのような慣習があるならばそれに従うことはおかしくありませんが、葬儀は故人との最後の別れの場となります。 そこで、本人が気になさらないならば出席されることをおすすめします。
死を汚れとする考え方は各地にありますが、そのような事例はきいたことがありません。もし欠席されるのであれば、弔電をおくったりお悔やみの手紙を出すということが考えられます。また、葬儀後に先方にお香典をもってお悔やみに行くという方法もあります。
妊娠中に葬儀に出ないほうがよいというのは、昔、死者が胎児に影響を与えるのではないかと考えられたからです。それが言い伝えとして残っているのでしょう。(出てはいけないというきまりはありません)
そこで妊婦が葬儀に出るときは、おなかに鏡を入れればよいといわれています。 鏡は魔よけの効果があると伝えられ、棺のなかに入れたり、墓地に鏡をかけたりしたと言われています。
そこで死者の霊が胎児に入らないようにする処置として、鏡を外側に向けておきます。迷信ですので、気にされるかどうかが一番の問題です。
礼状などの文面は、昔は墨文字で書いたものです。日本の古典的文面では句読点を用いず、そのしきたりが今に残っているものと思います。従って文章的には句読点があったほうが読みやすいことから、これからは見直されるものと考えられます。
お悔やみの花ということですと、白を基調としたものが多いでしょう。 葬儀では刺のある花や派手な色のものは避ける傾向があります。 花店でお悔やみの花であると伝えれば、そのように用意してくれます。 ただ、故人の好みや希望の花であれば上記にあてはまらなくても、お悔やみの意味としてはよいことだと思います。
一般的な慣習としましては、嫁入り前に作った衣裳は、実家の紋を付けるということになっています。結婚後、作った場合には婚家先の紋をつけることになっています。嫁ぎ先の紋に変えなければならないというきまりはありません。
喪服を着るとき、アクセサリーはつけなくてもかまいませんが、真珠か結婚指輪はしてもよいとされています。 ただし、2連の真珠のネックレスは「不幸が重なる」などといわれるためつけません。
神殿に近づくことがいけないとされていますので、神主さんに来てもらっておはらいしてもらうことは可能でしょう。 また、お寺でお祓いをしてもらうことも可能です。お寺はけがれの概念がありませんので喪中を気にする必要はありません。
喪中のお祝い事や神事は避けることをお勧めしますが、四十九日の忌明けを一つの区切りとすることもできます。重要なのは、相手の方が気になさるかどうかです。 入籍を行うだけであれば問題ありません。 もし、お祝いの席を設けるならば、相手の親類の方のことも考え、四十九日以降にすることをお勧めします。
忌服期間は、官公庁服務規定によりますと、配偶者10日、父母7日、子5日、祖父母3日、兄弟姉妹3日孫1日、伯父伯母1日、配偶者の父母3日、配偶者の祖父母1日となっており、民間会社はこれを参考にしているのではないでしょうか。
喪中のときに、葬儀に参列することはかまいません。 ただし、以上の慣習が残されている地域であれば、そのしきたりを考慮して遠慮することも考えられます。そういう意味では、葬儀を主宰する喪主にご相談されるのが確かでしょう。
喪の期間は、明治時代に作られた忌服期間が基準となり、両親が死んだときで1年、夫1年、妻3カ月、子供・兄弟は3カ月、祖父母は5カ月となっています。 しかし、これは儒教の思想をもとにしており、現代においてふさわしいとは言えなくなっています。また、年賀欠礼に関していうと、現在では不幸があった翌年は欠礼するのが一般的です。
まず、先方がどのように考えているかを優先する必要があります。次に忌明けを一つのくぎりとし、お話を進めるという方法があります。また、神前結婚の場合には、喪中であればやしろに入る前に神官にお祓いをしてもらって結婚式を行っているそうです。 両家が納得できる方法であれば、しきたりに縛られる必要はないでしょう。
お節料理は、節目に食べる料理の一つです。
お正月の料理ですので、それぞれに縁起があるなどおめでたい意味合いが多く含まれています。また、女性が正月の間台所に立たなくてよいように作っておくともいいますので、それほど厳密にお考えになる必要はないかと思います。 喪中ということから、紅白のかまぼこや頭つきの海老といったおめでたい意味合いの強いものを避けられる程度でよろしいかと存じます。
正月の神社の参拝や、玄関のしめ縄、お神棚のお正月飾りはいたしません。50日の喪があけたら、通常のお供えをします。
仏壇の安置場所についてはさまざまな言い伝えがありますが、現在の住宅事情や生活習慣に合わせて考えるとよいでしょう。神棚と仏壇は向かい合わないのがよいとされています。また、あまり高いところに安置すると、日々の供養に不便なので、人が座った姿勢からご本尊を拝める位置が最適です。 そして、落ち着いた場所に安置します。一戸建ての場合は、客間や居間などが適しています。マンションなどでは直射日光を避け、風通しのよい場所を選びます。 仏壇の安置方法ですが、拝む人が北を向く南面北座説、本山を向く本山中心説、西を向く西方浄土説があります。
以下は例文です。
お父様ご永眠とのこと、ご冥福をお祈り申し上げます。亡くなられたことも存じ上げず、大変失礼いたしました。心よりお悔やみ申し上げます。
ご心身ともにお疲れのことと存じますが、お身体を損なわれることのなきよう、ご自愛のほどお祈りいたします。
お伺いしてお悔やみを申し上げるのが本当ですが、なにぶんの遠路にて略儀ながら書中をもってお悔やみ申し上げます。
喪中に年賀状をいただいた場合には、松の内がすぎてから、喪中をしらせるはがきを出します。死亡者の氏名を入れると故人がはっきりすると思います。(次は文例です)
寒中お見舞い申し上げます。
このたびは、ごていねいに新年のご挨拶をいただき、まことにありがとうございました。実は昨年12月祖父山田太郎を亡くし服喪中のため、年賀状をさし控えさせていただきました。ご通知が遅れましたこと、どうぞお許し下さい。 本年も、よろしくご交誼のほどよろしくお願いします。
お悔やみ状に香典を添えて送る方法があります。香典袋は現金書き留で送ります。また、香典の代わりにお花を送るという方法もよいでしょう。以下は例文です。
○○さんが亡くなり葬儀も済まされたとのこと、ただ驚いております。亡くなられたことも存じ上げず大変失礼致しました。心よりお悔やみ申し上げます。(本文)
まことに些少ではございますが、同封のものをご仏前にお供え下さいますよう お願いいたします。
最近社葬では、香典供花の辞退が増えてきました。
その理由として、香典の整理や香典返しが大変煩雑なことと、香典が会社に入る場合と遺族に入る場合とあり、遺族に入った場合に、その香典返しの先が会社関係ばかりでは、面識もなく大変な作業になってくることがあるからです。
そうした理由もあって香典・供花を辞退していることが考えられますので、持参しても受付で辞退されることと思います。
血縁関係がなくても、お世話になった方であれば、お香典を出すことがあると思います。このように、香典を出すかどうかは、喪家とあなたやあなたの家のお付き合いの程度で決めるのがよいでしょう。お香典を出すかどうかは、出す人の本人の意思で決めることですので、とくに決まりはありません。
香典金額としましては、5,000から10,000円が相場です。香典はご主人が持参されるだけでけっこうです。
社葬の場合、香典を辞退することがあります。その場合、香典は必要ありません。 自社社員に意思統一させたい場合には、総務から社員に指示を出すことになります。
三和銀行調べ「金銭からみたおつきあい調査」によりますと、取引先関係への香典は1万円が最多回答額となっております。これを基準にすれば、1万円包まれればよいでしょう。
再度のお香典は必要ありません。通常は受付で記帳する際に、お香典を出しますが出さなくともお香典について尋ねられることはありません。
通夜に香典を持参したり、団体で香典を出したりすることは多くの方がされています。参列と香典は一致しないことはよくあることです。
香典額は一般に一家の代表がその人の名前で出すのが普通です。 従いまして、2人で出席されましても10,000円でよいでしょう。
ただし忌明け法事などの場合には、精進料理(2人分)や引き物(一家分)のことを考えてご仏前として20,000円出すこともあります。
祖父と同居の家族ならば香典はいりません。しかし、別居していて生計を別にされているならば、それぞれ香典を用意します。
お金を袋から出したときに金額が見えるようにします。(顔が下)
それはお金の管理がしやすいからです。 葬儀では通常とは逆のことをする慣習があることから、地域によってはお札を裏向きにするなどということもあります。裏向きにしなくても失礼というこということはありません。
お香典の目安としては、親類への香典は1万円、知人への香典は5000円程度です。親類と同様に考えて1万円包まれればよいでしょう。
香典は個人の意志で出すものですので、強制はできません。出す場合の金額の目安としては、ある統計によりますと勤務先社員の家族の方がなくなられた場合の香典額は5000円が最多回答で、関西では3000円が最多回答です。
香典は個人の意志で出すものですので、強制はできません。出す場合には、個人か連名という方法があります。個人で出す場合には、勤務先の家族が亡くなられた場合では5000円が多いようです。なお香典は喪主の方に送ります。
会社名を記し、肩書きは名前の前に記入して2列にします。 バランスについては以下のようです。
株式会社○○○○○
代表取締役 ○○ ○○
会社名、肩書きは名前より文字を小さくします。
「代表取締役」という肩書きは、会社名の書き出しより上からはじめ、名前が会社名より下で書き終わるようにするとバランスがよくなると思います。
ご霊前は亡くなられた人の御霊の御前にという意味であり、ご仏前は成仏した仏様の御前という意味になります。 浄土真宗では信者は死とともに浄土へ生まれ変わるという教えから葬儀でも「御仏前」を用いるようです。また、仏式であればこのほかに「御香典」という表書きがあります。これは宗旨に関係なく使えます。
生前葬の場合、主催者の考え方もさまざまです。案内状に、生前葬儀の理由や会費の有無、服装などが明記されているとよいのですが。喪服でなくとも、地味な服装であればよいでしょう。なお生前葬の主旨によっては、会費であったり香典であったりしているようです。表書きは「御花料」「御香典」がよいでしょう。
連名で香典を出される場合、3名程度まででしたら、それぞれの名前を表面に書きます。住所までは書き切れませんので、中袋に金額と3名の名前と住所を明記します。 4名以上の場合、表には代表書の名前を記し、外一同とします。そして中袋に全員の氏名と住所を明記します。
香典袋は、最近では市販のものが多くなりました。表の水引の上には「御香典」「御霊前」などの表書きがされていると思いますので、水引きの下にあなたの氏名を書きます。 裏面には左端に金額を記入します。中袋には裏面に住所、氏名、金額を記入する欄がありますので、住所も忘れなく記入します。
キリスト教では「御花料」という表書きがあります。
水引きは白黒か双銀、双白で、結び切りかあわじ結びのものを用います。はすの模様入りの袋は避けましょう。
ビジネスレターにおけるお悔やみ文例を下にあげました。なお、文章に寄付金を同封した旨を追加してください。
There are no words to adequately describe the sadness we felt upon hearing of the loss of your company, Mr.**. Please accept our heartfelt condolence and convey our deepest sympathy to his family and associates.
弔電は面識がなくとも、喪主に対して出すことが一般的です。
弔電は喪主にあてて出すものです。NTTの電話帳にも定形文が掲載されています。そこから文章を選び、喪主と亡くなった方の続柄を表す言葉を選んで 弔電を出します。喪主がおばあさまの息子に当たる方ならば、(あなたにとっての叔父や父)「御母堂様」というようになります。
しかし、「御母堂様」というのは敬称ですので、身内のあなたがそのような表現をするのはおかしいかもしれません。 弔電は喪主宛ですので、喪主の方を慰め、励ますものを身内がだすというのも、あまり行われていません。
あなたの場合、葬儀に出席できないお詫びを電話で伝えても十分でしょう。 葬儀に出席できないならば、後日お悔やみに伺うのがよろしいかと思います。
弔電の奉読は普通、式場で行われますので、届け先は葬儀場です。配達時期は指定できますので、早めに手配しておきましょう。
まず、式典のなかで、どのタイミングで弔電披露をするかを打ち合せます。読み上げる弔電を用意します。読み上げる順番も確認します。名前は読みまちがえないように、遺族に確認します。弔電奉読に際し、あなたがお悔やみを述べる必要はありません。
「弔電がよせられておりますので、ご奉読をいたします。 ○○会社社長○○殿・・・・」
2、3通弔電文を読み上げ、以下文面を省略して名前だけを読み上げる場合もあります。最後は「これをもちまして弔電奉読を終わります。」 で、終了されればよろしいでしょう。
哀悼の言葉を述べる際に仏式用、カトリック用という使い分けは特にありません。 電報の例文にあります 「○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします」 という文例で問題ありません。
葬儀の主催者は喪主になりますので、一般的に弔電の受取人は喪主になります。 差し出し主の会社名を見れば、あて先が喪主であってもだれの関係かわかるでしょう。社員からみてではなく、喪主からみての続柄で弔電をうつことになりますので、その点に気をつけてください。
義理の父を岳父、義理の母を岳母といいますが、電報においてはご岳父様、ご母堂様を使用しているようです。(NTTに問い合わせた結果です)
水引きは黒白、双銀、黄白の結び切りのものを用います。黄白は関西では一般的に用いられているようです。 水引きの色は地域によって違いがみられますので、引物を注文される際に確認されるとよいでしょう。のしはつけません。 故人に関する仏事がとどこおりなくすみました、という報告とお礼、お見舞いに対するお礼を書き添えた挨拶状と合わせて贈られるとよいでしょう。
お歳暮はお世話になったお礼とご挨拶ですので、喪とは関係ありません。 例年通り行ってかまいません。
ご遺族の方へのお悔やみと、生前その方とどのような関係であったか、どのようなことでお世話になったなどのお礼文を書かれればよろしいでしょう。 そして「○○さまのご仏前にお供えください」と加えます。
あなたのお香典に対するお礼が香典返しですので、それに対してお礼をすることはしません。 また、2度あってはならないことに礼状を出すのは不吉と言う人もいますので、改めてお礼をしないのが慣例になっています。 もし、返事を出す場合には、「ありがとう」という表現を避け、「ご丁寧なご挨拶をいただき、恐縮です」というような表現にします。
通常、香典返しを取り扱う業者で挨拶状の印刷も手配してくれます。個人的に行う場合には弔事の手紙のマナーには次のことがあげられます。
・封書で出すのが基本。
・毛筆の場合は薄墨、万年筆の場合は黒かブルーブラックのインク。
・ワープロでも可能です。
・便せんは白。正式には巻紙か白無地の便せんを使用。
・便せん、封筒は縦書き。(洋封筒でも)
・洋封筒の封じ口は左向き。
神道のお返しの場合、表書きは「偲草」か「志」です。表書きの右上に一回り小さい文字で「一年祭」と加えてもよいでしょう。
香典を寄付する場合は、「故人の遺志により」などとその趣旨を書き、寄付した相手先を明記しておくことが大切です。了承をお願いする言葉も添えましょう。以下はその例文です。
ちょうだいいたしましたお香典の一部を故人の遺志にもとづきまして
○○病院へ寄付させていただきました
なにとぞご了承のほどお願い申し上げます
ここでは仏式の体裁で発送する場合をご紹介します。 仏式の場合にはのしはなし、水引きは黒白か黄白の引き結びとなります。 表書きとしては「忌明志」「満中陰志」があります。掛け紙に蓮の模様が入っているものを用いてもかまいません。
商品券であっても、失礼ということにはなりません。ただし商品券ですと、額面がはっきりわかってしまうということがありますので、あまり使用されないようです。
お返しの品物については、シーツ、毛布、お茶などが多いようです。また、先方が自由に選ぶことができるカタログギフト、チョイスギフトと呼ばれるものが登場しています。以下は手紙の例文です。
謹啓
先般亡父○○永眠の際は、御懇篤なる御弔詞並びにご厚志を賜わり、
御芳情のほどまことにありがたく厚く御礼申し上げます。
お蔭をもちまして本日、四十九日の法要を相営み、忌明け仕りました。
つきましては供養のしるしといたしまして心ばかりの品をお送り いたしましたので何卒ご受納賜りたく存じます。
さっそく参上いたしまして御礼申し上げるべきところ、失礼なが
略儀にて、書中をもってご挨拶申し上げます。
敬具
平成十二年五月四日
○○(喪主の名前)
香典返しは普通に忌明けに行います。内祝いは行いません。 結婚祝いのお返し(内祝い)については香典返しの額に加え、お礼状に忌明けのあいさつとともに、婚礼にもお世話になったことを書き添えます。
お見舞いに対するお礼は、忌明けまでに行います。 お見舞いに対するお返しの表書きとしては「謝見舞志」があります。
もし、お香典をいただいているならば、香典返しと一緒にしてもかまいません。この場合、それぞれいただいた合計額の半額が目安です。 香典返しと一緒にするならば表書きは「志」または「満中陰志」とします。
お返しの挨拶状には、お見舞いに対するお礼も書き添えておけば、先方にあなたの気持ちが伝わると思います。
お香典のお返しは、忌明け法要を執り行った挨拶状とともにお送りします。なお、忌明け法要は、35日と49日のところがあり、最近では35日のところが増えています。
会社内で従業員が会をつくっている場合、会則のようなものがあります。 その中には慶弔金などに関する規定があると思われます。その会則にのっとり、あなたのもとに弔電と花が届けられたならばとくにお返しは必要ないでしょう。
会社の方に葬儀を手伝ってもらった場合や、個人的にお香典をいただいた場合は、それに対するお礼やお返しをします。
葬儀では取り込んでいることもあり、このような手違いはおこりえることと思います。なるべく早くお返しを送るようにします。礼状というよりお詫び状にちかいものをつけるとよいでしょう。以下は例文です。ご参考までに。
亡○○の他界に際しましては、ご厚情をたまわりまして厚くお礼申し上げます。
当方の手違いにより、お礼のご挨拶が大変遅くなりましたことをお詫び申し上げます。なにとぞご容赦ください。
なお、本日心ばかりの品をお届けいたしますので、ご受納くださいませ。
略儀ながら書中にて、謹んでお礼申し上げます。
企業からの香典ですが、会社名と個人名が併記されているものについては、会社内の個人宛てに送ることになります。また企業名のみで香典が贈られた場合には、会社宛てに香典返しをすることになります。
お布施は宗派や寺院の格また人数などによって異なっています。そのため、ご住職にご相談下さいと答えています。
亡くなられた日にちによっては年内に四十九日法要を行うことは難しいため、年明けに行うことは自然なことでしょう。
忌を翌年まで持ち越すと、翌々年の新年のお祝いに差し支えるのではないかと心配され、そのようにおっしゃったのかもしれません。 年賀欠礼やお正月のお祝いなどは、来年だけ控えられればけっこうです。
菩提寺や専門の斎場などで行う場合は次のものを持参します。
1.遺骨
2.白木の位牌 3.新たにつくった黒塗りの位牌(法要後自宅の仏壇にお供えします
4.埋葬許可証(骨箱の中に保管してあることが多いです)
5.お墓に供える花や線香
6.お布施
7.列席者への引出物などを用意します。
死者の追善の法要ですので、大安などの縁起を気にされる必要はありません。
神式での供物は金銭の場合には「御玉串料」などを用います。 供物の場合は「御神前」「御供」とします。 供物の内容としては、生花、干菓子、果物、清酒などがあります。 弔電の文例を以下にあげておきます。
「一年祭にあたり、故人の数々のご遺徳を偲び、衷心より哀悼の意を表します。」
花などの贈り物は、四十九日法要より前に届くようにした方が感じが良いものです。もし、法要がいつ行われるかわかっているならばその前日に届くようにするとよいでしょう。
献杯とは霊前に杯を捧げることで、献杯の挨拶というより献杯の音頭に近いもので、以下のように行います。 誠に僭越ではございますが、ご指名いただきましたので、献杯の発声をさせていただきます。 故村上様のご遺徳をお偲び申しあげ、ご冥福を心からお祈り申しあげると共に、村上様が築かれました事業の発展を祈願いたしまして、献杯申しあげます。献杯。
あいさつ例をご紹介します。
「みなさま、ご多用のところをご参会いただき、まことにありがとうございます。
故人もさぞや喜んでいることと思います。
おかげさまで一周忌を迎えることができました。
粗餐ではございますが、ゆっくりおくつろぎのうえ、お召し上がりいただき、
○○の思い出話などお聞かせ下さい。」
第三者が司会される場合には、
「ただいまより、故○○の一周忌法要を営みたいと思います。」
とかしこまった感じになります。
また、忌明け法要以降の法要は、故人もすでに成仏されていて目出度い法要になりますので、宴席の案内は「ご歓談」という言葉でもいいと思います。
「どうぞ時間の許す限りくつろいでお召し上がり下さい。
のち程、皆様方の思い出話しなどをうかがわせていただきたいと思います」
こうして締めてはどうでしょうか。
どのような雰囲気で進めるか、遺族の方と打合せをするとよいでしょう。 お別れ会だからといってとくに悲しみを誘うような表現をする必要はありませんし、くだけすぎるのも考えものです。 弔事の際に気をつけることとしては、忌み言葉があります。 「なお」「重ねる」「くりかえし」を意味する言葉は使わない習慣になっています。「また」「こんど」「ふたたび」といった言葉も使いません。
仏壇開きはお祝いごとになります。 のしのついていない、紅白の蝶結びの水引きの袋を用意します。表書きは「開眼之御祝」とします。
法事には親族及び友人などが招かれますが、それに招かれた人は普通、お金を包みます。その理由としては、法事ではおもてなしの食事と引物が用意されることが多く、その金額を負担するという意味合いがあります。そのため喪主と生計を別にしている場合、たとえ親子でもお金を包みます。 法事にお金を包む場合、仏教では「御仏前」「御香典」と表書きをします。
生計を別にしているのであれば香典は持参します。表書きは仏式であれば「御仏前」でけっこうです。 四十九日法要の服装は、葬儀の時の服装と同じと考えればよいでしょう。男性ならばブラックスーツに白いシャツ、黒ネクタイです。
法要の際にお寺に納めるお礼は、黒白の水引きで白の飾りのない袋に「御布施」と表書きをします。
葬儀のあとに死亡を知った場合には、自宅に直接香典をもっていくか、 あるいはお悔やみ状に香典をそえて、現金書留で郵送する方法があります。 不祝儀袋の表書きは忌明け(35日か49日まで)は「御香典」でよろしいと思います。
連名でお香典を出されるのがよろしいかと存じます。仏式であれば表書きは「御香典」でけっこうです。 連名ですので表書きの名前の欄は代表者1名の名前を書き、その左横に「外一同」とします。この場合、中袋に全員の名前と住所を記します。
年忌法要は回を重ねるごとに年々こじんまりしていきます。
一般的には、親が死亡した場合には、あととりの方が喪主となって、その兄弟、子、ご親戚などに連絡をして法事を行うことになります。従って、とりあえず連絡をして、出席がなければ身内だけでおこなえば良いでしょう。今後のおつき合いのこともありますので、そのあたりも考慮にいれられてはいかがでしょうか。
あなたのご両親が招待を受ければ出席することになるでしょう。義父の法要にあなたの両親が出席するというのはふつうのことです。家の行事に親族として参加してもらうと考えればよいのではないでしょうか。法要に招待されるということは、家同士の親密度を表しているととらえることもできるでしょう。
忌明け法要は、服装は略礼服で、数珠を持参します。香典は仏式の場合には「御仏前」と表書きをした不祝儀袋に入れます。 金額は線香代の他、当日食事や引き物が出るのであれば、その分を考慮して包まれることをお勧めします。
御車代は来ていただいたことへのお礼、御膳料はお食事をお出しせず、その分をお金でお渡しするということです。
地域によっては初盆を盛大に営むところがあります。1周忌や3回忌と同等に、親族を招いて食事を出したり引物を出すのであれば お布施も法要と同額にし、お食事か御膳料も用意すればよいでしょう。 ただし、身内だけで初盆をお願いする場合には、忌明け法要を目安にし、お布施だけでよいでしょう。
初盆の主旨とそれに参列していただいたことのお礼が明示されていれば、よろしいと思います。
(例文)
謹啓 皆様にはいよいよ御清祥のこととお慶び申し上げます
本日は母◯◯儀の初盆に際しましてご多用中遠路わざわざ
ご出席賜り厚く御礼申し上げます。
略儀ながら寸楮をもってご挨拶申し上げます 謹白
平成年月日 施
初盆の場合は「志」でよいでしょう。もし、初盆であることを強調したいのであれば「初盆会志」と「志」の右肩にその主旨をそえるとその内容がはっきりします。
初盆に盆提灯を贈るということがあります。 しかし、これはごく身内の親戚が贈ることがほとんどです。 そこであなたの場合、「御供」として花や線香をおくるというのはどうでしょうか。「お盆におくりたい」と依頼すればふさわしいものをつくってもらえます。何かしなければならない、ということはありませんが先方はあなたのお気持ちをうれしく思われるにちがいありません。
喪服を着用する必要はないでしょう。 派手な色や柄のものは避け、落ち着いた感じの平服にします。表書きはキリスト教の場合「御花料」とします。
法事の礼服については、一周忌くらいまでは男子では黒の礼服を着用し、それ以降は徐々に平服に近づけます。女性の場合の略喪服は和服ならば色無地に黒の帯、洋装ならば地味な色のスーツなどとなりますが、ブラックフォーマルを着用される方がほとんどです。
49日の場合、主催者側から特に指定がない場合には、黒の礼服が無難でしょう。
喪の服装には、正喪服と略喪服があります。女性の場合の正喪服(正装)は、和服ならば5つ紋付きの黒無地に黒の帯、洋装ならば黒無地のワンピースやツーピース(ブラックフォーマル)です。略喪服は和服ならば色無地に黒の帯、洋装ならば地味な色のスーツなどとなりますが、ブラックフォーマルを着用される方がほとんどです。
一周忌、三回忌と回を重ねるにしたがって、喪の表現は少なくしていくのが一般的ですが、参会者より軽い服装はしないようにします。 49日は葬儀に準じ正喪服を着用します。初盆は正喪服を着用するのが一般的です。一周忌に喪主をつとめるならば、正喪服を着用されるのがよいでしょう。
手順としては便せんに案内文を書き、返信用のはがきを同封して出欠の返事をとるようにします。
しかし、三十三回忌ということもありますし、自宅などで内輪の法要を営むならば、ハガキでお知らせすればよいでしょう。往復はがきでかまいません。間柄によっては返信用はがきをつけないこともあります。先方は電話で返事をくださるでしょう。目上の方に送るのならば、返信用のはがきを付ける方がよろしいと思います。以下に例文を記しておきました。
拝啓 ○○の候益々ご清祥のことと存じ上げます。
さて、来る○月○日は故○○○○の三十三回忌にあたります。つきましては法要を左記のとおり営みたいと存じます。ご多用中誠に恐縮ではありますが、ご出席くださいますようお願い申し上げます。
記
一、日時 九月二十一日(水) 午前十一時 ○○寺
一、式場 ○ ○
平成 年 月 日
住所
氏名
以下に例文を記しておきました。
拝啓 ○○の候益々ご清祥のことと存じ上げます。
さて、来る○月○日は故○○○○の○回忌にあたります。つきましては法要を左記のとおり営みたいと存じます。ご多用中誠に恐縮ではありますが、ご出席くださいますようお願い申し上げます。
記
一、日時 九月二十一日(水) 午前十一時 ○○寺
一、式場 ○ ○
平成 年 月 日
住所
氏名
人間の遺骨は墓地以外への埋骨が禁止されています。しかし、ペットの遺骨は法律的には「もの」として扱われますので副葬品としてお墓に入れることは法律的には可能です。 宗教的には教義上、論じられておらず、とくにきまりはないようです。 お寺の中には、墓の区画の隅に骨を埋めることを認めているというところもありますが、同じ墓地内に動物が埋骨されることに対し反発があることから、ほとんどの霊園はペットの納骨を認めていません。
遺骨を墓から移す事を改葬といいます。改葬するにはまず現在のお墓の管理者から納骨証明書を発行してもらいます。次に新しい墓の管理者から受入証明書を発行してもらう。次に現在の墓のある役場に上の2通の証明書を出して改葬許可証を発行してもらいます。次にお墓の管理者に、改葬許可証を提示して遺骨を引きとり、新しいお墓に納骨します。
お墓から骨を移すことは改葬にあたります。改葬をするときには改葬手続きが必要ですが、土だけを移す場合であれば手続きは不要です。なお分骨は火葬した骨を火葬場で分けることをいいます。 通知というのはどこに対してのものか判断しかねましたが、改葬手続きのことであるならば、以下の手続きが必要です。 改葬するにはまず現在のお墓の管理者から納骨証明書を発行してもらいます。次に新しい墓の管理者から受入証明書を発行してもらう。次に現在の墓のある役場に上の2通の証明書を出して改葬許可証を発行してもらいます。次にお墓の管理者に、改葬許可証を提示して遺骨を引きとり、新しいお墓に納骨します。
海外での散骨の場合、現地の散骨業者に依頼することが可能です。また散骨する場合には、その国の法律がありますのでそれに従います。遺骨を携帯される場合、税関で不審がられることがありますので、遺骨には納骨許可書とその英訳をつけておくとよいでしょう。
お墓や仏壇は相続税がかかりません。それは生前であっても同じです。 この場合、生前に贈与税の手続きは必要ありませんが、墓地の管理者に使用者の名義変更届が必要となるでしょう。また墓地の管理費は新しい名義人が支払うことになります。その手続きをすませてはじめて継承したことになるでしょう。 こちらは法律が専門ではありませんので、再度専門家への質問をおすすめします。
供養は、位牌があれば行うことができますが問題は遺骨です。解決策としては、2つの墓碑を建て、そこにそれぞれの両親の遺骨を納めるという方法があります。他に、本山納骨や納骨堂に収める方法があります。 また、守り手のいなくなった墓の場合、合葬して墓誌を建て、そこに2軒の墓であることがわかるように刻みます。
納骨の際は、仏式の場合、開眼供養とともに納骨法要をおこないます。その法要は僧侶に頼むのが普通です。 無宗教で行う場合には、無宗教式のデザイン墓がありますのでその墓石に俗名を記します。墓というよりは墓碑という形で維持されています。その場合には、宗教者なしで納骨することになります。
寺院墓地では、判例により遺骨を納めることはできますが、供養はその寺院の宗派 でおこなうことが定められています。従って寺院墓地にはキリスト教の印をいれることはできないでしょう。 ただし公営墓地では宗派はといませんので、どんな宗教の人でも埋葬できますが、 同じ石に洗礼名と法名を入れることはふさわしくないでしょう。 何何家先祖代々の墓として、墓碑銘に故人の俗名と死亡年月日を刻んでいくのがスマートではないでしょうか。
納骨堂にもロッカー形式のもの、骨壷のまま安置するもの、合祀するものなど様々な形態があります。合祀というのは遺骨をひとりひとり別に安置するのではなく、一緒にしてしまうものです。
夫婦とも同じ墓でかまいません。ただし仏教のお墓である場合、神父に来てもらうわけにはいきませんので追悼ミサを教会で行うことになります。 墓前に花をあげたり、個人で供養する場合には問題にはなりません。
遺骨を自宅に置いておいても、法律的には問題ありません。また納骨の時期は、お墓や納骨場所を準備されてからでよいでしょう。
永代供養料がいくら、と明言することは残念ながらできません。 ただ、30万、50万といった、まとまった金額ではあります。 寺院の宗派や格といったことなど、各寺によって金額は大きく異なりますので率直にご住職におたずねするのが一番です。
金額の相場は1万円です。お墓をつくった費用を負担するという意味であれば、もっと多くなります。 お墓開きは祝い事ですので、紅白の水引き(結び切り)を用います。 表書きは「建碑之御祝」「墓石建立之御祝」とします。
表書きは「御花料」もしくは「御供」がよろしいかと思います。
袋は白無地の不祝儀袋にします。
水引は黒白、双銀、黄白、白一色のいずれかを用います。
遺言書が、正式なものとして認められ、効力を持つためには、公証人が作成した公正証書遺言であるか、または、本人がすべてを手で書いたもので、日付と署名と印鑑が押され、封印されていることが必要です。公証人が作成した公正証書遺言でない場合は、タイプやワープロなど、活字による遺言書は、正式なものとは認められません。なお、遺言は満15歳からすることができます。
本人が手で書いた自筆の遺言書は、家庭裁判所へ持参して、相続人の立合いのもとで開封しなければなりません。これを検認といいます。つまり、自筆の遺言書は、家庭裁判所へ持参するまで封をしたままにしておく必要があります。
回り灯籠は死者を招くお盆のときに飾ったりしますので、処分については、とくにきまりはありません。処分する場合には、灯籠は死者のよりしろではありませんので、魂抜きをせずに燃やしたり廃棄したりしてもかまいません。
位牌を2つつくることは可能です。より多くの方に宗教に近づく機会となるからです。しかし、祭祀継承者は原則として1人ですので、墓と位牌は同じ人が守るのが良いかと思います。
いずれにしても位牌をつくる際には、精入れの関係でお寺の協力が必要になりますので相談してください。
自動車は、死後15日以内に陸運事務所に移転登録をする必要があります。申請に必要なものは移転登録申請書、車検証、自賠責保険証明書、除籍謄本、相続人の戸籍謄本、印鑑証明、相続同意書などとなっています。
位牌・墓地・仏壇の管理は、法律的にいうと祭祀継承者がなります。通常あと取りか、遺言によって決定されます。この場合、祭祀継承者が決められていなかったわけですが、嫁ぎ先で位牌をあずかるということも、先々のことを考えるとむずかしいでしょう。 そこで、義母の相続者にあたる人は、財産を含めてすべて相続することになりますので、相続金のなかから、寺院の納骨堂などを借りて、永代供養をすることが考えられます。永代供養は遺族に代って寺院にゆだねることですが、その費用などについては寺院と相談してみてください。
故人名義の預金は遺産とみなされるため、その分割が確定するまで相続人全員の共有となります。これは遺産保全のための閉鎖措置といわれるものです。預金の金額に関係なく行われます。 銀行預金の場合そろえるべき書類はおおむね以下の通りです。
1.故人の戸籍謄本または除籍謄本(法定相続人の範囲がわかるもの)
2.法定相続人全員の戸籍謄本
3.法定相続人全員の印鑑証明書
4.支払い目的(葬儀費用ならばその見積書など)
5.その他(銀行によります)
相続の放棄の手続きは財産以上に借金がある場合に行います。
手続きで必要になるのは、亡くなられた方の名義のもので、遺族が受け継ぐもの、たとえば電話、車などです。あと故人が受け取っていた年金などがあれば、解約したりする手続きが必要となります。以下参考までに
□葬祭費の受取り手続き(国民健康保険)/市区町村の保険年金課
他の名目で補助金等が支払われる場合もあります
□埋葬費の受取り手続き(社会保険)/会社の総務課、保険事務所
他の名目で補助金等が支払われる場合もあります
□医療費控除による税金の還付手続き/所轄の税務署
年末調整でおこなう場合もあります
□国民年金受取りのための裁定請求/住所地の市区町村の国民年金課
死亡者、受取人により通用年金がかわります
□死亡した者の所得税の確定申告/所轄の税務署
源泉徴収している場合は、勤務先から手続きします
□相続税の申告/窓口へ所轄の税務署
税務署に申告用紙があります
□銀行預金・郵便貯金の引き出し/各銀行・郵便局
金融機関では相続手続完了まで支払いを停止します
□生命保険金の受給手続き/生命保険会社
勤務先で加入している保険などがあれば必要書類を整えます
□電話加入権の承継届け/電話局,
電話帳の名前の変更も
□NHK・電気・ガス等の名義変更/各請求先
印鑑、通帳、領収証の控えを持参します
□借地・借家の契約証の書き換え/家主・地主
あらためて契約書を書き換える場合もあります
□自動車税の納税義務消滅の申告/県税事務所
新しい所有権に納税義務がうつります
□運転免許証の返却/警察署(公安委員会)
更新手続きをしなければ自然消滅となります
□クレジットカード脱会届け/クレジット会社
カードの返却と、未払分の精算も
□所有権移転登記/法務局・他
相続財産のうち登記の必要なものをチェックします
□株式・社債・国債の名義変更/証券会社・信託銀行
手続きは各社で異っています
□雇用保険の資格喪失届け/会社→職業安定所
失業保険受給中の場合は遺族に手当があります
□労災による死亡の遺族補償年金手続き/所轄労働基準監督署
労災保険からでる年金
□相続同意書・遺産分割協議書作成/司法書司など
銀行預金等いろいろな財産相続手続きに必要です
□貸付金・借入金の権利移転の通知手続き/貸付、借入先
借金の場合には、限定相続等の手続きもあります
□扶養控除異動申告/勤務先
年末調整や会社の家族手当支給と関係します
普通の解釈では
(1)死体の捜索、または死体や遺骨の運搬にかかった費用。
(2)遺体や遺骨の回送にかかった費用。
(3)葬式や葬送などをおこなうときや、それ以前に火葬や埋葬、納骨をするためにかかった費用。仮葬式と本葬式を行ったときには、その両方にかかった費用が認められます。
(4)葬式などの前後に生じた出費で、通常、葬式などにかかせない費用。たとえば、お通夜などにかかった費用がこれにあたります。
公的な相談窓口には次のような相談所があり、安心してご利用になれます。相談日、受付時間、有料、無料などは、最寄りの弁護士会、役所などでお確かめ下さい。
1.各地の弁護士会(担当の弁護士が法律相談にあたっています。)
2.各市町村の法律相談
3.税務署の税務相談
葬儀に使用した遺影は、部屋に飾っている方もいらっしゃいます。また仏壇に手札サイズの遺影写真を飾られる方もいますが、それは自由です。あくまでも位牌が主ですので、遺影写真の入魂は必要ありません。
新しい仏壇を購入するとお寺さんに精入れ(しょういれ)をしてもらうように、仏壇の処分をする場合にはお寺さんに精抜き(しょうぬき)をしてもらう習慣があります。 精入れ、精抜きがまだならば、お寺さんにお願いします。 なお実際の仏壇は廃棄することになります。
嫁ぎ先で仏壇をあずかるということも、先々のことを考えるとむずかしいでしょう。 仏壇は2つ置くのも不自然ですので、ご主人の家の仏壇を守ることになるでしょう。仏壇を処分するとなると、位牌は寺院で永代供養をすることが考えられます。 永代供養は遺族に代って寺院にゆだねることですが、その管理と費用については寺院と相談してください。
保険証書が見つからない場合には、保険会社にその旨届けでます。受取り申請は3年で時効になりますので、早く手続きをすませます。
あなたの家は喪中ですし、また先方も喪中となっていますね。
この場合、形式的ではありますが欠礼状を出すのが正式です。 親戚どうしであっても年賀状のやりとりは行いますので欠礼状を出すことはおかしくありません。
欠礼の必要はありません。ただし、嫁ぎ先は喪中ですので年賀状は出しません。娘さんはご主人を亡くされており、ご主人の姓ですので欠礼となります。
欠礼の範囲が何親等かというご質問に対しては、2親等とお答えしています。
しかし年賀欠礼は、遺族が故人と同居していたかどうか、あるいは手紙を出す先が故人のことを知っているかどうか、家同士のつきあいなどを基本として決めますので必ずしもそうであるとは言いきれません。 例として2親等であっても別居している祖父母に不幸があった場合、欠礼しないことがほとんどです。 この場合、欠礼の必要はないでしょう。
義祖父と同居していなければ、欠礼の必要はありません。この場合の欠礼状の文面は、実母のみで結構です。また、同居されていた場合、複数名の欠礼状ということになります。その場合の文例をご紹介します。
新年のごあいさつを申し上げるところ喪中につきご遠慮申し上げます
義祖父○○ さる○月○日
母○○ さる○月○日に他界いたしました
なお時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
平成12年12月
住所
○○(あなたの名前)
○○(奥様の名前)
年賀欠礼状は例年年賀状のやり取りをしている方に出しますので、形式的ではありますが、葬儀に参列くださっていても例年年賀状をいただいている方には出すようにします。
年賀欠礼は、遺族が故人と同居していたかどうか、あるいは手紙を出す先が故人のことを知っているかどうか、家同士のつきあいなどを基本として決めます。
まず、同居されていたのでしょうか?
同居していた場合、あなたの家に不幸があったことは明白ですので欠礼状(喪中はがき)を出します。別居であれば、欠礼の必要はないでしょう。
仕事とプライベートを分けて考えるならば、喪中であっても仕事関係先に年賀状を出してもかまいません。 個人的な年賀状や親戚へは欠礼状を出すなどします。
もし、社葬を行ったのならば欠礼ということもあります。しかし、そうでなければ仕事とプライベートを分けて考えればよいでしょう。
ご不幸があリ、喪中であるという意識から欠礼とお考えでしょうが、会社名で年賀状を出す分に関しては、年賀状を出してもかまいません。 個人で出される年賀状については欠礼となります。
社員同士で年賀状をやりとりしてもかまいません。ただし、社長やその親戚は喪中ですので出しません。
方法としては、まず年内に喪中はがきを出します。それから住所変更のお知らせに結婚のあいさつを兼ねるという形でお知らせをされるのが良いかと思われます。そこに「喪中につき、新年のごあいさつは控えさせていただきます。本年もよろしくお願いします」「夫婦揃って初めての年始を迎えました」と添えればよいでしょう。喪中の場合「年賀」という表現を避け「年始」とします。
家族全員の名前を書いてかまいません。喪中はがきには、誰が亡くなったか続柄も明記することになると思います。家族全員の名前をかかれる場合、故人の続柄は世帯主からみてのものになるようにします。
喪中はがきは「喪に服していますので、新年を祝う年始のあいさつを控えさせていただきます」ということをお知らせするものです。 この場合、形式的ではありますが欠礼状を出すのが正式です。 通常年賀状をやりとりしているのであれば欠礼状を出します。
喪中はがきは、先方が年賀状を用意する前に届くように出します。 11月末から12月のはじめ頃までに出すのがよいでしょう。
会社の年賀状を出してもよいか、というご質問と受け取りました。 もし、社葬を行ったのならば欠礼ということもあります。 しかし、そうでなければ仕事とプライベートを分けて考えればよいでしょう。 会社名で年賀状を出す分に関しては、年賀状を出してもかまいません。 社長のご家族が個人で出される年賀状については欠礼となります。 社長が亡くなられたということですので、 年賀状を出すことで新しく就任された社長の名前をお知らせする意味も 出てくるのではないかと思います。
連名となると、ご主人が主となった文章にされると思います。そこで、続柄はご主人からみてのものとなります。
年内に欠礼状をもらったら、すぐに返事の挨拶状を出してもかまいません。
まず、先方の喪中のため、年始のあいさつは控える旨を書きます。
次になぐさめと励ましの言葉を述べ、自愛を願う言葉で結びましょう。 以下は例です。ご参考までに。
ご服喪中とお伺いし、年始のごあいさつはご遠慮申し上げます。
ご家族皆様には、さぞおさびしくご越年のこととお察し申し上げます。今は○○様のご冥福をお祈りするばかりでございます。
寒さ厳しき折から、ご自愛をせつにお祈り申し上げます。
相手が喪中と知らずに年賀状を出してしまったとしても、本来は失礼にはあたりません。しかし、先方の気持ちを配慮して、励ましとお詫びのはがきをだしておくとていねいでしょう。以下は例文です。
ご服喪中とも存じあげず、お年始状をさし上げてしまい、まことに失礼いたしました。
皆様には、さぞかしお力落しのこととお察し申し上げますが、寒さ厳しき折、
どうかおからだにご留意くださいますよう、お祈りいたします。
とり急ぎ、失礼のおわびまで。
喪中に年賀状をいただいた場合には、松の内がすぎてから、喪中を知らせるはがきを出します。(次は文例です)
寒中お見舞い申し上げます。
このたびは、ごていねいに新年のごあいさつをいただき、まことにありがとうございました。実は昨年8月父を亡くし服喪中のため、年賀状をさし控えさせていただきました。ご通知が遅れましたこと、どうぞお許し下さい。
本年も、ご交誼のほどよろしくお願いします。